伏見稲荷

1300年以上の歴史を持つこの伏見稲荷は、全国にある3万社以上の稲荷神社、いわゆる「お稲荷さん」の総本山です。京都市伏見区にある稲荷山全体がその神域で、日本の観光客だけではなく、海外の観光客からも絶大な人気を誇る観光地となっています。

地理的に伏見稲荷は京都駅の南側に位置し、京都観光の中心となる北側とは逆方面になります。そのため観光ルートとして若干の不便さもありますが、平等院鳳凰堂が見たい方などは一緒に回るのがいいでしょう。また幕末の歴史が好きな方には、寺田屋もほど近い所にあります。

幻想的な千本鳥居

伏見稲荷といえば、その幻想的な「千本鳥居」で知られています。朱に染められた鳥居が山の中にずらっと並び、その中を歩くと、まるでおとぎ話の中に迷い込んでしまったような錯覚にさえ襲われます。そして、もし可能であれば、是非夜に伏見稲荷を訪れることをお勧めします。ライトアップされたその空間は本当に幻想的で、あまりの神秘的な雰囲気に恐怖感を感じる方さえいるかもしれません。ここ以外では感じることができない不思議な神秘体験があなたを待っているのです。

また伏見稲荷では、年中行事として神社がおこなう多くの祭礼が当然執り行われています。奈良時代から続く古い歴史を持つ神社だけに、その祭礼、儀式もまた格式の高いものです。祭りがおこなわれる日に参拝することができれば、それも貴重な体験になるはずです。